【ご案内】シンポジウム「中尊寺供養願文の謎を解く」開催について
平泉文化研究センターでは、東アジアにおける総合的「平泉学」の構築を図るための一環として、平泉文化セミナーを定期的に開催しております。今回は、シンポジウム兼第47回例会として下記により開催しますので、ふるってご参加ください。参加費は無料です。
中尊寺供養願文は、天治3年(大治元・1126)の中尊寺落慶にあたって初代清衡が供養した願文ですが、平泉藤原氏を研究する上で貴重な史料としてよく知られています。ただし近年では鎌倉末期の偽作とする説も登場するなど、願文をめぐってはさまざまな研究課題が残されています。こうした研究の状況をうけて、近年、中尊寺当局の特段のご厚意により願文の詳細な調査が行われました。同時に、願文の表記や願文が作成された背景についての理解も大きく前進しました。このシンポジウムは、供養願文調査の成果と最新の知見をもとに、願文の謎を解きその価値を再発見する場にしたいと考えています。
主催 岩手大学平泉文化研究センター 後援 平泉町 ・ 中尊寺
日時 2019年3月23日(土) 10:30(10:00受付開始)-16:00
会場 岩手県平泉町 平泉文化遺産センター
開会:10:30
柳原敏昭(東北大学大学院文学研究科教授) 「供養願文の原本調査-成果と課題-」
誉田慶信(岩手県立大名誉教授) 「中尊寺供養願文の作法」
昼食休憩:12:00-13:00
午後の部:13:00-
劉海宇(岩手大学平泉文化研究センター教授)「中尊寺供養願文と藤原朝隆-書の視点から-」
菅野文夫(岩手大学教育学部教授) 「供養願文が模写された時代-信濃阿闍梨行円の思い-」
菅野成寛(岩手大学平泉文化研究センター客員教授) 「中尊寺供養願文と藤原敦光-願文はニセモノ、ホンモノ?-」
休憩:14:50-15:00
質疑応答・討論:15:00- 「中尊寺供養願文の謎を解く」