事業概要

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事業概要

平泉の文化的・思想的系譜を「理想郷の創出」という視点から
学際的な研究方法でそれを東アジアの古代文化である仏教・儒教・ 神仙思想と比較検討していきます

事業計画

  • 岩手県教育委員会等の諸団体と連携し、科学的解析手法を取り入れながら研究を進め、積極的に研究成果の社会還元を行っていきます。
  • 12世紀の状態をそのままにとどめる平泉の庭園や遺跡群をとりあげ、従来仏教的な「浄土庭園」として扱われてきた苑池構成の深層に潜む儒教・道教文化等の諸相に注目します。
  • そして平泉の文化的・思想的系譜を「理想郷の創出」という視点から学際的な研究方法で東アジアの古代文化である仏教・儒教・ 神仙思想と比較検討していきます。
平泉の文化・思想的系譜

事業予定

  • 24年度には、平泉で実際に発掘を行っている 担当者と山東省(予定)に赴いて予備調査を行う予定です。
  • 西北大学文化遺産学院・山東大学歴史文化学院、浙江省考古研究所・東北師範大学などとともに中国の古代庭園の調査研究を進めて行きます。
  • 特別経費の事業期間においては、毎年平泉や未発掘の中国の庭園及び庭園遺構について、
    歴史考古学専門の特任教授を中心に春と秋に現地調査を実施し庭園埋土の土壌堆積物分析や出土品などの成分分析を行うとともに、1月末の平泉文化フォーラムにおいてその報告を行います。
  • 資料整理体制を充実させ12世紀以前の状態を一部に残す京都・奈良や、
    中国唐以前の長安・洛陽・曲阜などの庭園及び庭園遺構について(中国考古学の特任准教授が担当)の発掘報告書等の文献を整理収集していきます。
  • そして27年度には成果報告を国際的社会的に還元するため国際シンポジウムの開催を予定しています。
平泉の事業予定

事業体制

  • 「平泉文化研究センター」には、教育学部(歴史学・中国学分野)、人文社会科学部(中国学分野)、理工学部(理化学的機器分析分野)及び
    農学部(土壌分 析・形態分析分野)の研究者が参画し、平泉研究を多面的かつ分野横断的に行うことで、特色ある事業として主体的に推進していきます。
  • また、実際に平泉の遺跡を発掘している岩手県教育委員会及び民俗学的・宗教史的観点からの平泉研究を行う研究者を擁する
    いわて高等教育コンソーシアムと連携し、各組織が有している特長や人材を生かし、平泉伝統文化の研究をさらに進展させて行きます。
  • 海外研究機関としては、西北大学文化遺産学院(漢・唐の長安城を発掘)、寧波考古研究所(海上シルクロードの世界遺産の申請を担当)
    東北師範大学(高句麗・渤海の研究センター)、山東大学歴史文化学院及び孔子研究院など、すでに連携実績がある各機関と共同で研究を実施し、国内外から平泉文化の国際的意義について学際的に検討します。
平泉文化の研究