五月雨さみだれの のこしてや 光堂ひかりどう」 芭蕉

意味
「五月雨が降り続き(五百年間)、全てのものを腐らせてきたが、
ここだけは降り残したのだろうか。いくさなき世を願った藤原氏ふじわらし
ここに住み続けた人々の祈る心をともし続けるこの光堂を」
 平泉中尊寺ちゅうそんじの多くの建物は奥州藤原氏滅亡後、火災等でほとんどがなくなり、あるいはち果ててしまっていました。しかし戦争をなくし平和を大切にしたいと願う人々の祈りや願いは消えていません。光堂、つまり金色堂は今も大切に守られ、光を放ち続けています。